11月dsc_9925-226日(土)、前々日降った季節外れの雪がまだ残る小田原で「会員のつどい」見学会が開催されました。

午前10時小田原駅、北条早雲公の像前を出発、城下張出から秀吉の小田原攻めに対して構築された総構の空堀跡をたどって小峯御鐘ノ台まで歩きましたが、日差しの暖かさとあちこちに実るみかんの風景に癒されたおかげでしょうか、少々の勾配も気になりません。
総構の後は秀吉が築いた関東初の総石垣の城、石垣山城を散策(写真)。昼食をはさんで近くの早川石丁場群まで歩き、江戸城に石垣を切り出したものの、作業途中のまま今に残る石に不思議な感動を覚え、小田原城に移りました。

ここで案内はこれまでの「大外郭の会」代表、山本篤志さん、大木充由さんから小田原天守閣館長で、日本城郭協会の学術委員も務めていただいている諏訪間順さんにバトンタッチ。諏訪間館長は現在の小田原城の馬出門、銅門等の復元、修復作業の大半を手掛けていらっしゃるので細かい点にまで説明が及び、気がつけば予定時間をはるかにオーバー。

今年の春完成した天守閣の耐震工事に伴って一新された展示の斬新さに息をのみ、廻縁から見える夕景に思わず疲れも忘れる見学会でした。30代~80代までの幅広い年齢層の人たち16名全員に最後までおつきあいいただけたことは、主催者としてこれほどうれしいことはありません。