「第16回城の自由研究コンテスト」最終審査が17日、東京・品川区の学研プラス本社で行われ、愛知県一宮市立萩原小学校4年生、鵜飼航君の文部科学大臣賞受賞が決まりました。

「城の自由研究コンテスト」は小中学生がお城に関係する研究テーマを自分で選び、独自の視点で調べた成果をレポートや造形作品にまとめるものです。公益財団法人日本城郭協会、学研プラス社が共催し、文部科学省、読売KODOMO新聞、教育新聞社の後援を得て毎年開催されています。今回の8月~9月にかけて392の作品が個人、団体・学校から提出されたのを2次の審査会で40作品に絞られ、17日にその40作品から20作品が選ばれました。

文部科学大臣賞の他、この日発表されたのは日本城郭協会賞2人、学研プラス賞、審査員特別賞各1人、優秀賞5人、佳作10人の小学1年生~中学3年生までの計20人です。
また今回、「城の自由研究コンテスト」を総合的な学習等の教材として日本の文化財である城郭を積極的に活用しておられる学校を表彰したいという意図で「学校および団体賞」を設けました。第16回では、該当する2校を表彰いたします。受賞者の詳細はこちらをご覧ください。

文部科学大臣賞を受賞した鵜飼航君は『「尾張名古屋は城でもつ」は本当か?これであなたも名古屋城博士』というタイトルで、名古屋城に関して巷間言われる様々な話を、自分なりに多角的に調査検証しながら、最終的に総合的な名古屋城を提示する、というものです。審査員の先生方からは取材力、独自性、目のつけどころ、描き方等が優れていると評価され、高得点で文部科学大臣賞受賞が決まりました。

今回の受賞作品は12月22日~24日にかけて横浜で開催される「お城EXPO2017」に展示される他、このHPでも部分的に紹介されることになっています。また表彰式は年の明けた2018年1月に東京で執り行われます。なお審査を担当された6人の審査委員は以下の方々です。

加藤 理文 審査委員長 (日本城郭協会理事・同学術委員会副委員長)
後藤 宏樹 (千代田区立日比谷図書文化館学芸員)
寺田 登  (日本教育政策研究所名誉所員)
萩原 さちこ(日本城郭協会理事・城郭ライター)
星川 武  (学研プラス『歴史群像』編集長)
柳下 則久 (青山学院大学 教育人間科学部特任教授)